倉敷市保健所出身のキャロルちゃんは、抱っことおんぶとお姉さんが大好きな元保護犬です。
キャロルちゃんとお姉さんが出会って3年。
今でこそ相思相愛の2人ですが、はじめからすぐ仲良くなれたわけではありません。
『ワンちゃんが好きで、保護犬を迎えて「幸せにしたい」「仲良くなりたい」という気持ちはあるものの「懐かなかったらどうしよう」と不安だった。』
『でも今なら、3年前の自分に「全然余裕だよ!」と伝えたい。』
と、話してくれたキャロルちゃんのお姉さん。
元野犬の保護犬も里親さんも幸せになったストーリーを、ぜひご覧ください。
抱っことおんぶが大好き|キャロルちゃん
平安時代の貴族にも負けないような「まろ眉」がチャームポイントのキャロルちゃん。
困ったような表情が印象的ですが、実はお座りを1分で覚えたという天才犬なんですよ!
ほかにも大きなお耳や、つぶらな瞳、顎の下のナマズのようなお髭など、可愛いがギュッと詰まった特別な存在です。
わんこの名前 | キャロル (愛称:キャロ) |
推定年齢 | 推定3歳 |
うちの子記念日 | 2021.07.05 |
先住犬・猫 | 15年程前にハムスター3匹 亀1匹 |
SNS |
里親になったきっかけ
幼い頃からワンちゃんが好きだった私は、「ワンちゃんを飼いたい」とずっと思っていました。
さらにその思いを強めたのは、コロナ禍の真っ只中だった2021年です。
当時大学生だった私は、はじめての環境、家で1人で過ごす時間、友達と会えない淋しさに不安を感じていました。
そして、毎日見ていた里親募集サイトのなかで、倉敷市保健所のワンちゃん達を知ったのです。
写真と様子を見るうちに「彼らを家族に迎えて幸せにしてあげたい」と思うようになり、倉敷市保健所に足を運びました。
キャロルちゃんとは、その時に会ったの?
鉄のケージの中で震えていた
保健所に訪問した時、キャロは鉄のケージの中で震えていました。
おそらく保護されたばかりだったのでしょう。
一際怯える姿が印象的で、職員さんが抱っこすると、恐怖のあまりおもらししてしまったのです。
さらにその時「この子は噛みます」と言われました。
怖がりで、人を噛んでしまうキャロを、家族に迎えて幸せにしたかった。だからその日に、迷うことなくトライアルを申し出ました。
キャロルちゃんは、お姉さんを噛んだことあるの?
それが、全く噛まないんです。
噛まれるのを覚悟して迎えましたが、何をしても噛まなくて、これには家族で拍子抜けしました。
もしかしたら保健所で会った瞬間に、キャロも「うちに来る」って決めたのかもしれません。
いつの間にか不安がなくなっていた
里親さんになるのに不安はなかったの?
1番不安だったのは、「懐いてくれるか」です。
でも、今となっては、3年前の自分に「全然余裕だよ!」と伝えたいくらい不安は解消されています。
大切なのは、毎日のコミュニケーションを楽しむことです。
具体的には、毎日挨拶をする、となりでご飯を食べる、一緒に寝る、お散歩するなどです。
キャロも家族の一員、人間と同じように話しかけて「あなたと仲良くなりたいの」と、繰り返し伝えました。
そして気付いた頃には、「起きて!」と顔をなめてきたり、猛ジャンプで抱きついてきたり、シッポをちぎれそうなほど回して、ダッシュで来てくれるほど仲良くなっていました!!
不安の解消は突如ではなく、徐々にそして、いつの間にかなくなっていましたね。
小さい子どもや男性が苦手
キャロは、特に小さい子どもや男性が苦手です。
リビングの窓から彼らを見つけると唸ったり、散歩中だと逆走して逃げる時が今でもあります。
ボクも子どもが苦手…。
人間だって、苦手克服って難しいですよね。
だから、無理に慣れさせる必要もないと思うんです。
全部は無理でも、苦手な物を目に入らないようにする、キャロの周りからできるだけ減らしてあげる。
小さい子どもや男性が苦手なんだと、気づいてあげるだけで十分だと思います。
幸せを感じる可愛い困りごと
もうひとつ、独占欲が強いという可愛い困りごともあります。
!!???
どうやらキャロは、私を独り占めしたいみたいで、私に近づいたり物を渡す人に威嚇するんです(笑)
すごい時は、家族が私を呼んだだけで怒ります。
この姿に「もう!私の事大好きなんやな!私もキャロが大好きやぞー!!」ってなりますね!
でも一応、キャロの背中を擦りながら「メッだよ〜」と抑える役割も忘れていません。
そんなキャロの姿に幸せを感じるほど、可愛い困りごとです。
自分も人間だと思っているかも?
さらにキャロの可愛いところを自慢してもいいですか?
たぶんキャロは、自分のことを私たちと同じ人間だと思っています。
例えば、人間だけで話しているとキャロも寄ってきて「アウアウ〜」って話したり、車の移動中はお座りしてシートベルトも付けるんです!
あとは、抱っことおんぶが大好きです。
人が多い場所では「抱っこしてよ!」って私の足をつかんできて、気付いたら抱っこやおんぶのまま寝ています。
イベントで会った時もおんぶしてもらってたね!
もっと話しますと、私がダラーンと漫画を読んでると、横にきて同じポーズをとってくるんです。
周りに「なんでやねん!」と突っ込まれるほど人間っぽい。キャロは、可愛いの塊です!!!
私の方が幸せにしてもらっている
キャロを幸せにするつもりが、私の方がすごく幸せにしてもらっています。
特に幸せに感じるのは、寝ている時と遊んでいる時です。
寝る時はもちろん、同じお布団で寝ます!
私がキャロをバックハグするか、キャロが私の方を向いて腕枕する、もうそれだけで幸せです。
そして、箱に入った全てのおもちゃを出してきて遊ぶ姿は、最高の癒し、疲れも吹っ飛びます!!
キャロが楽しんでいる、幸せそうなのが伝わるから、私も幸せになれるのです。
キャロルちゃんとお姉さんは、ホント仲良しなんだね!
保護犬を迎えたい方へメッセージ
保護犬を迎えることに不安や心配があり、迷っている方も多いと思います。
私も、キャロを迎えるまでは不安でした。
でも今は、里親としてキャロを迎えられて毎日が幸せです。
遊んだり、一緒に寝たり楽しい時間だけでなく、キャロはいつも私の気持ちに寄り添ってくれます。
実際に、私が落ち込んでいる時は目の前にお座りして、私の腕をチョンチョンってつついて慰めてくれます。
本当に素敵な子を、家族に迎える事が出来て幸せです。愛おしくて一生大切にしたい、キャロに感謝しかありません。
だから保護犬を迎えたいと迷っている方もきっと、私とキャロのようになれると思います。
幸せにしたいという気持ち以上に、自分の方が幸せにしてもらっている。ワンちゃんには、そんな力があるのではないでしょうか。
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