熟成すればするほど旨味の増す保存食。楽しみにしていたのに、蓋を開けたらカビ!!!!
手間暇かけて作ったぶん、言葉にならないほどショックだと思います…。
・酒粕で蓋をすると本当にカビないの?
・酒粕で蓋をするって一体どうするの?
この記事は、「味噌を手作りしたいけどカビは見たくない!酒粕って効果があるの?」と、半信半疑の方に向けて書いています。
結論を先に言うと、私は5年以上味噌を手作りしていますが、1度もカビを見たことがありません。
なぜなら、手作り味噌のカビは、酒粕で簡単に防ぐことができるからです。
酒粕で蓋をする方法、1年後の手作り味噌の状態をお見せしますので、カビに悩まされている方、カビが怖くて作るのを躊躇している方は、ぜひ参考にしてください。
では、早速見ていきましょう♪
【おどろくほど簡単】酒粕で蓋をする味噌作り

手作り味噌に酒粕で蓋をするやり方は、その言葉通り…
ラップ等のかわりに、酒粕をのせる
たったこれだけです!
気をつけるポイントは、次の3つ。
・すき間がないようにする
・味噌が見えちゃダメ
・酒粕をケチらない
↑同じようなことばかり書いてますが…簡単に言うと、酒粕をとにかくたっぷりのせることがポイントです。
味噌と一緒に熟成した酒粕も食べられるので、ぜひ多めにのせてくださいね!

簡単すぎて、説明するのも申し訳ないくらい(汗)
酒粕で蓋をした手作り味噌の1年後

つづいて、酒粕で蓋をした味噌の1年後を見てみましょう。
真っ白だった酒粕が茶色に…味噌の塩分や旨みをしっかり吸い込み、熟成しています。
酒粕で蓋をした場合、天地返しを行う必要はありません。

熟成した酒粕を豚汁にいれると最高!
塩分を含んでいるので、お酒のアテにもなります。
わが家流!酒粕で蓋をする味噌作り
味噌は、身近な調味料でありながら「難しい」「大変」というイメージがある方も多いのではないでしょうか。
大豆をもどす工程を含めると2日かかりますが、それ以降はほったからし。
1年寝かせておくだけで、美味しい味噌が完成します。

本当に簡単!
ぜひチャレンジしてみてください♪
レシピ
・大豆1.5kg
・米麹3kg
・塩750g
わが家の手作り味噌は、麹たっぷりで、ちょっと甘め、市販品にはないリッチなお味です。
こちらの分量で作ると、10リットルサイズのホーロー容器8分目程度の仕上がりになります。

4人家族、1年分の味噌ができます。
作り方

- Step1大豆を水につける
大豆を洗い、3倍の量の水でもどす
目安:15〜18時間 - Step2大豆を煮る・つぶす
親指と小指でつぶれるくらいの硬さまで煮る→つぶす
- Step3米麹と塩を合わせる
大豆を煮ている間に行うと◎
- Step4大豆と米麹を混ぜる
つぶした大豆と塩と合わせた米麹を混ぜ合わせる
- Step5容器につめて蓋をする
混ぜ合わせた味噌を団子状にして容器につめる
酒粕で蓋をして寝かす

動画では、和紙と中蓋を使われていますが、これを酒粕に変えるだけ!
手作り味噌に酒粕で蓋をするとカビない?

私は、1年分の味噌を毎年手作りしていますが、これまでカビが発生したことは1度もありません。

↑こちらが、酒粕で蓋をした1年後の手作り味噌です。
たぶん拡大してみても、白や黒のカビのようなものは見当たらないと思います。
では、酒粕の下にある味噌はどうでしょうか?

酒粕をはがしてみると…
味噌が発酵熟成した時に出来る副産物「味噌たまり」もでき、いい感じに仕上がっています。
こちらにも、カビらしきものは見当たりませんね。
カビを発生させないポイントは、酒粕で蓋をするだけ!超簡単です♪
酒粕を使うメリット
私が手作り味噌に酒粕を活用して感じたメリットは、次の通りです。
・身体と環境にやさしい
・熟成した酒粕がおいしすぎる

それぞれ解説します!
メリット①|身体と環境にやさしい
酒粕は、美容や健康をサポートするはたらきがあると言われています。
しかし、日本人の身体に合うとっても優秀な食品でありながら、実は無料で配っていたり、場合によっては廃棄されていたりするんです…。
あの…酒粕ぅ…………いる?
— ワタナベ@たからやま醸造🍚☀️ (@erk0304) February 19, 2024
ちょっと困るくらい大量にあるから、蔵まで来てくれたらあげるよ。
今あるのはメッチャいいヤツだからお湯に溶いて砂糖入れるだけで激ウマな甘酒になるよ🍵
(⚠️これはアルコール含むよ)
活用レシピも付けちゃうからさ🍽️
酒粕ぅ……………いる? pic.twitter.com/2LIaQW2c6e

自宅で味噌作りをしている方全員が酒粕を使ったら、廃棄される酒粕がなくなる日がくるかも!?
メリット②|熟成した酒粕がおいしすぎる
適度な塩分と、味噌の旨みをたっぷり含み、しっとり、ふわふわになった酒粕…。
聞くだけで美味しそうだと思いませんか?
すっごく、すっごく美味しい。なのに、どこにも売っていないですよね…。
自分で作るから食べられる。これぞ、手作りならではの楽しみなのです!

酒粕は最強だけどメリットだけじゃない!?
つづいて、デメリットを紹介します。
酒粕を使うデメリット
・酒粕が手に入らない
・材料費が高くなる
デメリット①|酒粕が手に入らない
酒粕は、日本酒造りで生まれる副産物なので、手に入らない時期があります。
12月~3月:新鮮な酒粕が大量に出回り、多くの店舗で取り扱われます。
4月~5月:まだ在庫があり、酒蔵が大振舞いセールをすることもあります。
6月~11月:酒粕の在庫が少なくなり、地域によっては売り場に置いていないこともあります。引用:Hacco to go!
デメリット②|材料費が高くなる
はっきり言って、コストパフォーマンスが悪いです。
ラップを使うより、大幅に材料費が高くなります。
ただ、カビが発生して味噌を捨てるよりはマシかもしれません…。
【Q&A】味噌作り&酒粕に関するよくある質問
- Q本当にカビない?
- A
5年以上、毎年味噌を手作りしていますが、カビたことは1度もありません。
- Q手作り味噌の置き場所は?
- A
冷暖房の影響の少ない玄関の棚下、冷暗所に置いています。
- Qどんな酒粕でもいい?
- A
板粕でも、ばら粕でも問題ありません。
しかし、熟成後に食べることを考えると、漬物用酒粕はさけた方が無難です。
- Q酒粕はどこで買える?
- A
スーパー、酒蔵、酒屋、ネットなどで販売されています。
ちなみに私は、地元の酒蔵で購入してます。
格安&できたてを詰めてもらえたりすることも!?
- Qカビを防止方法は他にないの?
- A
わさびを乗せる、ジップロックで作る方法もあります。
試したことがないので効果は不明ですが、酒粕より気軽にできそうです。
まとめ|1年間ほったらかしで極上の手作り味噌が完成する

手作り味噌は、手間も時間もかかり、はっきり言って大変です。
しかし、1日頑張れば、あとはほったらかしで美味しいお味噌が完成します。
時間をかけて発酵、熟成した旨味は、他に変えることのできない宝物です。
酒粕で蓋をすればカビが発生する心配が減り、味噌作りのハードルがグッと下がると思います。
味噌作りでカビに悩まされている方は、ぜひ1度お試しください。
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