「保護犬を迎えたい」と考え、インターネット検索をしていた時に目にとまった1枚の写真。
しのちゃんと、里親さんの出会いは、倉敷市保健所ホームページに掲載された里親募集ページです。
ワンちゃんと暮らした経験はあるものの、保護犬を迎えるのははじめてだった里親さん。
「成犬は頭が良いという実感はありましたが、それゆえに距離があったり、できない事も多かったです。
でも今は、しのが人との生活に慣れたのか、私が元野犬との生活に慣れたのか・・・(笑)保護犬あるあるを乗り越え、どんどん成長していく姿が本当に愛おしいです。」
と、当時を振り返ります。
元野犬の保護犬も里親さんも幸せになったストーリーを、ぜひご覧ください。
犬舎で出産した美しい顔立ちのママ野犬|しのちゃん

今回の主役は、美しい顔と、ピーンと立った長い直線的な尻尾がチャームポイントの「しのちゃん」です。
色素薄い系のふわふわ女子。という言葉がぴったりの透明感ある瞳と、ママ野犬だと聞いてびっくりのキュートなお顔。
「保健所に連絡した時に、しのちゃん争奪戦になったらどうしようと思った。」
そう話してくれた里親さんが、一目惚れしたのも、争奪戦を心配するのも納得のかわいさです。
ワンコの名前 | しの |
推定年齢 | 推定5歳 |
うちの子記念日 | 2021.09.15 |
先住犬 | 実家にダックスの女の子が1匹 |
SNS |

ここから先は、里親さんに聞いた
・不安だったこと
・困ったこと
・幸せを感じるとき など・・・
しのちゃんとの暮らしについて紹介します!
フィラリア陽性、成犬野犬の人馴れについて不安だった


保護犬を迎えたのは、しのちゃんがはじめてだったんだよね?
実家で3匹のダックスと暮らした経験はありますが、保護犬を迎えたのははじめてです。
保護犬に限らずペットを迎えることは、大なり小なり不安はつきものと分かっていても・・・
元野犬の成犬が人になれるのか、フィラリア陽性が本当に陰転するのか。
不安で不安で仕方なかったです。

不安だった時のこと、もう少し詳しく知りたいな!
フィラリア陽性→体に影響なく陰転
しのは、避妊手術の術前検査でフィラリア陽性が判明し、保健所で治療を受けていました。
フィラリアは適切な治療を続ければ陰性に転じる可能性がある、陰転した子がいると分かっていても、やはり不安でしたね。
「どうであっても受け入れよう」と覚悟して迎えた後も、倉敷市保健所ボランティアteamKARさんが、病院の紹介や相談に乗ってくださり心強かったです。


今も治療を続けているの??
1度、陰性反応がでて安心していたのですが、なんだか気になることがあり再検査をしたところ・・・うっすら陽性反応が出てしまいました。
納得いく説明をしてくださる動物病院に出会うまで何箇所も回り、再びフィラリア治療を開始。
体に影響なく陰転しました。
フィラリアの病気を調べると本当に恐ろしく、野犬のままだったら治療もなく・・・もちろんフィラリアだけじゃなく様々な病気や飢えなどにもさらされていたはず・・・。
そう思うと、倉敷市保健所の職員さんやボランティアさんに保護され、生き方を変えてもらって本当によかったという気持ちでいっぱいです。
成犬野犬は人馴れできる?
しのは、保健所に収容された後、犬舎で出産したママ野犬です。
じっと息をひそめている静かなタイプではありますが、成犬までお外で暮らしてきた元野犬。
保護犬を迎えるのがはじめてだったこともあり、人馴れするのかという不安も大きかったです。
仲良くなるのに時間はかかりましたが、今はそんな心配は不要と思えるほど、しのがかわいくてかわいくてたまりません!

しのちゃんは、おっとりしているように見えるだけど…
困ったことや苦労したことはなかったの?
困ったこと・苦労したことは?→家を破壊!?

困ったことといえば、家を破壊されたことでしょうか(笑)
家がボロボロになったのは、もちろん困りました。
でも、それより・・・
「もうこの家に慣れてくれないんじゃないか」という心配の方が大きく、頭を悩ませました。
ドア・柱・畳をぐしゃぐしゃにする日が数日続き、脱走してお外に出たかった?それともさみしかった?
どっちだろう?と考えれば考えるほど、しのを怒ることができなかったです。
小柄でおっとりタイプに見えても、やっぱり元野犬!
畳をむしり、柱をかじり、ドアを突き破る・・・そんなパワーがあることにも驚き、室内係留の大切さも身に染みました。

しのちゃん、やりますな・・・
最初は大変だけど成長する姿が愛おしい

保健所職員さんに、「成犬まで野犬でいた子は頭が良いですよ」と言われましたが、本当にその通りで、自分で考えて行動しているのが良く分かります。
しのは、当時推定2〜4歳いわゆる成犬で迎え、頭が良いという実感はありましたが、それゆえに距離があったり、できない事も多かったです。
でも今は、しのが人との生活に慣れたのか、私が元野犬との生活に慣れたのか・・・(笑)
保護犬あるあるを乗り越え、どんどん成長していく姿が本当に愛おしいです。
観察していて飽きることがなく、しのが、どのようにこれまで生きてきたのかを想像するのもまた一興です。

しのちゃん幸せだね♡
保護され、生き方を変えてもらって本当によかったという気持ちでいっぱい

「こんなにも美しくてかわいい子が、野犬していたなんて信じられない!」 と、心の中でいつも思っています。
そばにいて温かさを感じること、散歩の時にアイコンタクトができること。
何気ない日常を、しのと一緒に過ごせることに幸せを感じています。
でも、よくよく考えると、野犬として暮らしていたら、これが当たり前ではないんですよね。
前半でもお話しましたが、しのは、保健所の犬舎で子供を産み、沢山のボランティアさんに助けられ、しのも子供たちも良い御縁に結ばれました。
安全な環境で出産、育児。
栄養たっぷりのフードや体調管理などの産後ケア。
しのと、子供たちを助けてくださった方がいたから、今の幸せがある。
この場をかりて伝えさせてください。みなさん、本当にありがとうございます。
しのは、私にとって、世界一かわいい子供を産んだ自慢のママ野犬です。

保護された6日後に出産したんだって!
保護犬を迎えたい方へメッセージ
ビビりな所もやんちゃな所も。
ぜんぶ、ぜ〜んぶ可愛いんです。それがこの子なんです。
うちの子自慢というより、お花畑な私を披露したインタビューになったかもしれませんが・・・。
きっと、元野犬や保護犬を応援している方には、愛おしさが伝わるのかなと思います。
私も多くの方のインスタで、それを感じています。あっ!お花畑ではなく愛おしさを。
不安に思う事があれば、teamKARという心強いボランティアさんもいらっしゃいますので、相談してみてください。(私も大変お世話になりました。)
これからも陰ながら、野犬や保護犬達が安心して暮らせるよう応援しています。
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